奥田民生の新譜。なかなか良い曲が揃っている。歌詞もいつもながら面白い。そういう風に普通に聴いてかなり良くできたアルバムなのだが、全ての楽器を一人で演奏していて、しかもライブハウスの観客の前で多重録音したという画期的な作品。奥田民生の曲にはビートルズからの引用が多いが、こういう新しい形式を思い付いて実行してしまうところもビートルズ的だ。
「ひとりカンタビレ」という3時間くらいのライブ1回ごとに1曲ずつ録音していて、そのうちの1回はネットで中継していたので見た。CDの初回版にもダイジェスト映像のDVDが付いている。
ここでもちょっとだけ見られる。すごく面白い。時間に制限があるからいろいろ試行錯誤することもできず、多少リズムがおかしくてもそれなりに他の楽器を合わせていく。簡単そうに演奏して、みるみるうちに曲ができあがるのだが、3時間で1曲仕上げるというのは驚異的な技だ。
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