Revolution
2009-08-31


総選挙は民主党の圧勝だったが、民主党の人たちが全然はしゃいでいないところが良い。300議席獲得というのは事前の予測報道のとおりで、アナウンスメント効果による揺り戻しも全然無かった。有権者が冷静で政権交代への決意が固かったということである。これはとてもクールな革命である。日本近代150年の最後は淡々と終わったのだった。

日本国民の多くが既存システムを変えたいと考えたのは前回の郵政選挙のときからだ。前回は自民、今回は民主が勝ったが、有権者の気が変わったのではなく、体制変革という方向性は同じである。前回は大騒ぎをした挙句に小泉一派に騙されたことが判ったので、今回はみんな冷静なのだろう。

与党の有名議員がたくさん落選したが、落っこちた人の共通点は「エラそうな人」ということである。エラそうな人というのは、自分が既存システムの高いところにいると思っているわけである。既存システムを変更しようというのが世の流れなのだから、エラそうな人が支持されるはずがない。

「エラい人がみんなを導く」というシステムが終わったのだと思う。今後はエラそうな人の出る幕はもう無いだろう。民主党の人たちは今のところあまりエラそうではない。エラそうになったら終わりである。

[社会]

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