TVアンテナ・トラブル
2008-01-14


去年の暮れに共同アンテナのデジタル化工事が済んでほっとしていたのだが、年が明けて1週間ほど経ったある日の午後、アンテナの工事会社から電話が掛かってきた。デジタル化を頼んだU社ではなく、最初に共同アンテナを設置したM社である。以前、見積りも出さずに勝手に作業をして高い費用を請求してきたことがあって以来、我が自治会とは絶縁状態になっていたのに、なぜ連絡してきたのだろうか。

話を聞くと、近所のAさんからテレビの映りが突然悪くなったので直してくれと言われたとのことである。そちらの自治会とはトラブルがあって疎遠になっていたが、頼まれたので見させてもらっても良いかと尋ねるので、作業をする前に見積りを出すように念を押して許可する。「ところでデジタル化の工事はもう済んだんでっか?」と聞かれ、済んだと答えると「ウチには声掛けてもらえまへんでしたな」とスネた。

翌日、その工事会社のオヤジとA家の奥さんが来て、簡単な調整で直ったと報告を受ける。奥さんが帰った後、オヤジと少し話をする。作業服姿のオヤジは缶コーヒーの臭いのする息を吐きながら、デジタル化工事の話を蒸し返し、今後はまた仕事をさせてくれと名刺を渡していった。

その翌日にまたAさんとオヤジが来た。昨日の作業では直っていなかったのだ。オヤジは今度は助手を連れている。スーツの上にダウンジャケットを着て首から測定器を提げた男はアンテナメーカーの社名を名乗り、「信号が何デシベルで低過ぎて云々」ともっともらしいことを並べ立て、ケーブルを交換しなくてはならないという。いくらかかるのかと聞くと、10万と答える。10万は高過ぎるとつっこむと、オヤジがまあ4、5万に値引きしますからと小声で言う。何やそれ、中国の土産物屋か。

デジタル化の工事でも十数万でできたのにと言うと、二人組は「そんなに安いと大した機材は入れて無いだろう」とか「今アナログのお宅がデジタルを見始めたら映りが悪いと言い出すんじゃないか」とかケチを付け始めた。僕はデジタル化の工事の時に詳しく説明を聞いて納得している。このコンビはこっちが素人だと思っていい加減なことを言っているに違いない。

彼らにはとにかくまた連絡するからと言って一旦お引取り願い、U社に連絡して別の日に来てもらう。事情を説明して費用を聞くと9000円だという。ケーブル交換で4、5万かかると言われた話をすると、ケーブル交換の必要は無いし、交換するとしても高過ぎますねと呆れていた。引き込み線の両側のコネクタを点検して接触不良を発見。切り取ったコネクタを見せて、同軸ケーブルの芯線が短過ぎたのだと説明してくれる。

我が自治会では過去にも数回、今回と同じようなメンテナンスをM社に頼んだようだが、そのたびに10万円近く支払った記録がある。とんでもないボッタクリ会社である。今後一切出入り禁止にしよう。

[日常]

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