2002-07-27
和歌山県那賀郡の「青洲の里」なるところに行くことになる。放し飼いのカブトムシを捕まえられる「カブトムシの森」というのが目当てである。車に虫取り網や虫カゴも積み込んで出発。湾岸線から関空連絡道路に入って上之郷で降りようとすると出口がない。反対車線にはある。前に、あそこから降りたことがある。しかたがないので阪和道に入って貝塚まで行き、料金所を出てすぐUタ−ンして、また阪和道を走って上之郷に戻り、さっき見た反対車線の出口から降りる。
そこから峠道に入り和泉山脈を越えて和歌山県に入る。わりとすぐ紀ノ川沿いの平野部に出る。このあたりはどこもかしこも果樹畑だ。もも、かき、ぶどう等々。道路沿いのあちこちに「直売所」がある。しばらく行くと「青洲の里→」とか「医聖華岡青洲生誕の地」という看板が現れる。→に従って進むと真新しい村おこし施設に到着する。閑散とした駐車場の脇に例によって果物や野菜の直売所がある。
車を降りるとアブラゼミがジーっと鳴いている。クマゼミの「シャーシャーシャーシャー」より風情があってよいが、とにかく、ものすごく暑い。子どもたちが虫取り網を持っているのを見て、直売所のおじさんが「その坂、降りていったらカブトムシおるわ」と教えてくれる。降りる途中の斜面は花壇になっていて、様々なハーブが植わっている。「カブトムシの森」とは、林の一角10m四方をフェンスで囲い、天井部分に蚊帳を貼った場所なのだった。
中に入っていくと、飼育係?の兄ちゃんがいて、カブトムシの居場所を教えてくれる。飼育用のケースにたくさんいる他には2、3匹しかいない。兄ちゃんによると、ここでも飼育しているが、他からも取り寄せているとのこと。カブトムシはオス400円、メス200円也。入り口の横に置いてあるラジオから高校野球の和歌山県大会の実況中継が聞こえてくる。
カブトムシは帰りに買いに来ることにして、外に出る。登山道のようなものがあったので、登ってみると、すぐに広場に出る。わりと立派な神社がある。なぜか境内に鐘があり、奥さんが鐘を突く。しばらく散策して、元の道を戻る。娘がダッコダッコというのをなだめながら歩いているうちに、とうとう黙って座り込んでしまった。いつも大きな声で文句を言うのに黙ってしまったので、本当に体調が悪くなったのかもしれないと思い、ダッコして階段を登る。
この施設の中心の建物の中に入る。打ちっ放しコンクリート造りである。僕はコンクリートの匂いがあまり好きではない。テラス付きで天井が高くて明るいレストランに入る。ソーメン天麩羅定食とかお子様ランチを頼む。予想に反してちゃんとした料理で旨い。でも、量のわりには値段が高い。廊下に華岡青洲記念館の説明がある。華岡青洲(はなおかせいしゅう)は200年前、ここで世界初の全身麻酔による手術を行った。麻酔には漢方薬を使った。この建物のそばにその漢方薬の原料になる薬草が植えてある。それにちなんで様々なハーブも植えられているのだった。
ハーブの苗が売られている。うちの奥さんは最近ハーブ栽培に凝っているのでローズマリーの苗を手に取ったのだが、代金を誰に払えばいいのかわからない。奥さんは駐車場に戻って直売所でスモモ(5個100円)、トマト(小6個150円)、タマネギ(小15個100円)を買い、ついでにローズマリーの代金200円を払う。子どもたちと「カブトムシの森」に戻ってオスメス一匹ずつ元気そうなのを選んで買う(メスは翌朝には死んでいた)。腐葉土とクヌギの枝もくれる。ペットボトルのお茶を買って、車に乗り込む。帰りは無駄にうろうろしなかったので1時間くらいで家に着いた。
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