2009-09-04
相変わらずアート・ペッパーばかり聴いている。このサーフ・ライドというアルバムはペッパー初のリーダー作。ジャケットはビキニの女の子がサーフィンをしている絵なのだが、これを描いた画家は多分サーフィンをしたことが無いのだと思う。女の子の姿勢も波の形もボードの向きもおかしい。でもキッチュでオールディーズな感じがしてなかなか良い。きっとレコード会社の人が「西海岸のジャズだしSurf Rideという曲が入っているからアルバムタイトルもSurf Rideにしてジャケットもサーフィンのイメージでいこう!」と勝手に決めてしまったものと想像する。
ジャケットのイメージに違わず、曲は明るくポップで楽しい。モノラルのマイク一本で録っているらしく、ピアノがちょっと遠く聞こえる。演奏が良いのでそういうところも味わい深く感じる。
タイトル曲の「Surf Ride」は別のアルバムで聴いたことがあり、すごく好きなので一番に聴いてみると、メロディが違う。よーく聴いてみるとコード進行は似ているような気もする。ジャズというのは同じ曲を全然違う曲のように演奏するのもアリなんだろうけど、ここまで違うかな。と思いつつ1曲目から聴いていくと、何とSurf Rideの前の曲が僕の聴いたことのあるSurf Rideであった。CDジャケットとiTunesデータベースの曲名表示が間違っていたのである。iTunes Storeで1曲ずつ試聴しながら調べてみると、表示の曲順とCDに入っている曲順は全然違うことが判った。しかもどちらもレコード発売当時の曲順とも違うのである。国内盤なので、メーカーに苦情メールを送っておいた。
(2014.1.5 追記) 今ではこの「サーフライド」も含む7枚のアルバムが入った4枚組CDセットが1000円程度で買える。曲順等がどうなっているかは不明。
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