通り魔事件の被害者の人たちは本当に気の毒だ。秋葉原には行ったことはないが、別の場所で自分が通り魔に合う可能性だってあると思う。いったいこの事件をどう捉えればいいのだろう。
僕が気になるのは自動車のことである。犯人は最初トラックで人をはねて、次にナイフで人を刺した。ナイフの販売を規制しようという話が出ていて、僕も両刃のナイフなんか気軽に市販するべきではないと思うが、もう一つの凶器であるトラックを規制するべきであると言う人はいない。
犯人は故意に人をはねたが、不注意な運転者のクルマにはねられて亡くなる人は毎日何十人もいるだろう。通り魔は怖いが、確率からいえば交通事故に合う可能性の方がずっと高い。僕は通り魔のクルマに故意に轢かれるのも、悪意の無い人の運転ミスで轢かれるのも同じくらい怖い。
家電製品なんかは間違った使い方でも人が怪我をしたり死んだりしたらものすごく問題になってメーカーの責任が追及されるが、クルマの事故についてはそうならない。クルマの安全性についてももっと問題にするべきではないかと思う。例えば、クルマの前方数十メートル以内に人や物があるとスピードが出せないようにすれば良い。技術的には今すぐできそうな気がする。
もともとクルマ好きで整備士になろうとしたこともあった犯人は、派遣社員としてクルマを作る仕事をしていて、その待遇への不満も犯行のきっかけだったようだ。もしかすると、クルマを共犯にするという意図もあったのかも知れない。
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