僕は特に支持する政党もないので選挙の都度考えて投票するのだが、地方選挙でも国政選挙でも僕が入れた候補が当選する率はかなり低い。僕は苦戦している候補に入れる傾向があるのだ。例えば、A・B・Cの3人の候補のうち2人が当選する選挙で、僕が支持する候補Aが楽に当選しそうだったら、BとCを比べてマシな方に入れる。その方がAに入れるより1票を有効に使えるからである。
しかし、世の中の人々みんながこういう考え方になると、「Aを支持する人が多い場合はAに投票する人が少なくなる」というパラドックスが生じる。だから、世の中にこういう考え方が広まったとしたら、僕は素直にAに入れる。素直にAに入れる人が増えたら...、と考えるとだんだんワケが分からなくなってくるが、そういう先の読めない状況の方が面白いと思う。
今は参院選の結果も大体予測できているみたいで、与党が過半数割れということで話がまとまりつつあるが、じゃあその後はどうなるのか。
与党が過半数割れしたとすると、アベ政権がいくら衆議院で強行採決しても参議院で野党が抵抗したら法案が通らない。責任を取ってアベ首相退陣とかいうのは自民党内の問題であって、自民党総裁=総理が代わっても解決にならない。衆議院を解散したとしても、結果がどうなろうと参議院の状況は変わらない。
結局、自公政権は野党が納得して参議院を通してくれるような法案を作るしかなくなる。今までよりみんなでよく話し合うわけだから悪くないとは思うのだが、自民党はそんなまどろっこしい状態に耐えられない。そこで考えられるのは、憲法だか防衛だか何でもいいからとにかく野党間や民主党内で意見が決定的に分かれそうな法案を出すことである。
それでゴタゴタが起きたら、野党はワールドカップ・ドイツ大会の日本代表みたいに内部から崩壊する。野党が乗り切ったら自民党はかなり困ったことになるだろう。そのへんが今後の見所だと思う。
自分の考え方と各政党候補者の主張の一致度を試すボートマッチ。なかなか面白いです。
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