日記
2003-10-23


近所の人が切符を譲ってくれたので、今夜は甲子園で日本シリーズを観る。だから黄色いシャツを着て会社に行く。息子が小学校から帰ってくるのが4時頃なので、それまでには帰りたいところだ。でも、3時まで会議があり、それから試作品の組立てをやっていたら4時半になってしまった。急いで家に帰り、応援バット大小2本ずつ、阪神帽2つ('92年に買った縦縞と、今年買った黒)、双眼鏡2つ、デジカメ、水筒を用意する。息子のグローブも持っていく。バットとグローブを入れるカバンを探すと、黄色い紙袋があったのでそれを使うことにする。寒くなりそうなので上着も持っていく。荷物が多くなったのでセーターはやめておく。

車に乗り、後部座席の息子に寝ておくように言う。湾岸線を走って行くと尼崎のあたりで甲子園の照明が見えてくる。鳴尾浜の出口を降りると阪神ファンとおぼしき車で渋滞が起きている。信号で並んだ車に乗っている男女がタイガースのユニフォームを羽織っているのを息子が見つける。裏道を走って、実家近くで借りられる秘密の駐車場に車を停める。

もう6時だから普段なら遅刻だが、日本シリーズは6時15分開始なのでまだ間に合う。小走りで甲子園に向かう途中、コンビニに寄ってお茶とオニギリとジェット風船を買う。店の前ではタイガース・グッズを売っている。球場に向かう人々が歩道をぞろぞろ歩いている。歩道に面したいろんな店で売っているタイガース・グッズを物色している人も多いが、試合開始に遅れるぞ〜と思いながら追い越していく。空には2機のヘリコプターが旋回して非日常的雰囲気を振り撒いている。

チケットに書いてある入場門から球場に入ると通路に人が並んでいる。焼き鳥の屋台だった。我々の席はバック・スクリーンのレフト側7段目、TVカメラの近く。スコアボードを見ると、先発は井川だ! 今年我々が甲子園に来た時は2試合ともムーアだったので、違うピッチャー、それもエース井川が見られて嬉しい。タイガースの選手が出てきて、観客席にボールを投げ込む。赤星の投げたボールが僕と息子の席から3mくらいのところに飛んできた。惜しい。応援団の合図で選手の名前を一人ずつ連呼し、選手が手を挙げて答えると拍手。最後に井川コールが起きるが、井川だけは答えない。投球練習に集中しているようだった。

スコアボードの上の旗を見ると、ライトからレフトに向かって吹く夏の浜風と違って、ホームからセンター方向に冷たい北風が吹いている。いわゆる六甲颪(おろし)である。1回表ホークスは三者凡退。ホークス応援団はレフトスタンドの四分の一くらいに集まって座っている。球場全体からいうと5%くらいだろう。でも一応ラッパと太鼓に合わせて応援している。

その裏タイガースの攻撃になると、案の定、周りの人たちが全員立ち上がった。僕は試合の展開と関係なく騒ぎ続けるのはあまり好きではなかったのだが、最近は選手も監督も「声援が後押ししてくれる」と言っていることだし、ちゃんと立って応援することにしよう。何しろ、座っていたら試合が見えない。息子は座席の上に立たないと見えない。周りにいる子どもたちもみんな座席の上に立っている。立って、応援団のトランペットに合わせて各選手のコンバットマーチを歌う。

声援の甲斐あって、桧山と片岡のタイムリーで3点を取る。1回の攻撃が終わり、みんなが座って休憩していると何となく2回表の攻撃が始まる。どよめきが聞えたのでグラウンドの方を見ると、松中の打球が飛んでいる。追い風に乗って外野スタンドに入ってしまった。その後、2回裏にまた立って応援し、3回表に座ってオニギリを食べる。


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