先週早とちりしたギンガマンショーを見に、再び火力発電所に行く。発電所はとても広くて、巨大な煙突が6本も立っている。その隣の敷地には石油タンクが並んでいる。海から出てきた怪獣が手始めに口から吐く炎で爆発させたり踏みつぶしたりするような所だ。煙突は根元で隣の建物というかプラントに繋がっていて、そこには「脱硫装置」などと書かれていた。要するに煙をキレイにしているということだろう。しかし、隣の工場(多分、石油化学工業のたぐい)から変な臭いが漂ってくる。
ギンガマンショーは芝生広場に設営されたテントの前でやるようだ。既にたくさんの家族がビニールシートを広げて待っている。我々もそこに加わる。予定の時刻になり、説明役のお姉さんが現れる。「柵から前に出ると危ないのでやめてね」とか「ギンガマンがピンチになったら応援してね」とかこの手のショーではお決まりの話をする。ショーが始まると最初に登場するのは悪の軍団バルバン達だ。そこから先、ショーを仕切るのは何とバルバンの親玉のおじさんである。おじさんは尖った肩パッドやヘルメットのような被り物や飾りの付いたベルトや黒いブーツを身に付けて恐そうにしているがその下は綿のズボンに白いTシャツである。
ショーが終わると写真撮影タイムである。息子はこれまでに、ウルトラマン・グレートやウルトラマン・エースとも写真を撮ったことがある。どちらも500円とられたのだが、今回はタダだった。ギンガマンショーの後はメダリスト池谷幸雄の体操教室があった。ギンガマンの時に200人はいたと思われる観客が3分の1くらいに減ってしまった。池谷君もやる気がなさそうで、「眠いからみんなちゃんとやらないなら帰っちゃうよ〜」とか言っている。
PR館というものがあるので入ってみる。説明によると電力の4割は冷房用だそうだ。やはり、暑い時には暑いなりに寝転がって過ごしたいものだ。隅っこの方に「その他の発電方法」というような展示があって、風力や波力などによる発電の方法の簡単な説明があり「こういうのは不安定で見通しが暗いんだな」という雰囲気が伝わるようになっている。
午後、子供たちが昼寝をしている隙にマイケル・ギルモア著「心臓を貫かれて」を読んでいると、著者が子供の頃宇宙飛行士のジョン・グレンと握手したという話が出てきた。僕の勤め先の工場の中庭に「なんとかヤシ」の樹があるのだけど、その根元の古ぼけた看板には「1963年*月*日 アメリカ宇宙飛行士グレン中佐この樹を植える」と書いてある。看板の横には若き日のグレン中佐が高さ50センチ位の草のようなものを植えている写真もある。それは僕が生まれたばかりの頃のことで、そこに移っているグレン氏は今の僕くらいの年だ。グレン氏はそれから35年位の間、2度目の宇宙飛行の夢を持ち続け、この前本当に行っちゃったわけである。今、その樹は高さが5メートル位で、幹の太さはひと抱えはある。
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