コメント(全2件)
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ものぐさ ― 2007-01-20 02:57
ぶんようさん、ごぶさたしております。
私が感じるグールドの演奏の魅力は、その徹底したグールド自身の望む音楽性への追求によって生れる完成度の高さと、それがために孤立してしまうことを恐れず肯定する姿勢が、孤独な現代人の心に響くためではないかと、私は勝手に解釈しています。
音色よりも線的な流れと独特のリズム感を大事にするように思える彼の演奏は、シャープなモノクロの版画を私に思いおこさせます。
(楽譜を読めない私には、楽譜の指定云々について、確かなことはわかりませんが、バッハからモーツアルトの時代までは、即興を交えて演奏するようなことが通常だったそうですので、グールド的な演奏が必ずしも異端ではなかったかもしれませんが、ブラームスの時代になると、作曲者が楽譜にテンポや強弱などの演奏者への指定をかなり書き込むようになっていると聞きますので、演奏者の自由度が少なくなり、グールド的な演奏は「異端」で、「独自の」といわれても仕方がないのかもしれないと思っています。)
ぶんよう ― 2007-01-21 09:11
ものぐささん、おひさしぶりです。
たしかに完成度が高いですよね。従来の様式を逸脱しながら、ただの破壊に終わるのではなく、別のところで独りで勝手に完成しているところが良いです。説得力がある。弾きながらメロディーを唸ったりするところも面白いですね。
さっき、うちにモーツァルトのトルコ行進曲の楽譜があるのを発見しました(娘の電子ピアノのおまけ)。速度記号を見るとアレグロ(快速)になっているのですが、CDを聴くと明らかに遅い。好きに弾いてるみたいです。
シャープなモノクロの版画というイメージはナルホドです。僕の感じはものすごく達筆な人(空海レベル)の書です。だいたい近い?
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