日記
2005-07-27


そうこうするうちにトヨタ館の時間。整理券があっても30分くらい待たされる。中に入ると長円形のフロアステージを観客席が取り囲んでいる。まずラッパを吹くロボットの演奏。地味。ラッパを吹いたからどやっちゅうねん。その後、ダンサーと一人乗り変形4輪自動車による舞踏劇。前半の「温暖化による危機」を象徴しているであろうパートが冗長。どうやら地球温暖化を救うためにこの変形4輪自動車が登場したという趣旨のようだが、温暖化防止のためには万博会場で結構人気のある自転車タクシーの方がよっぽど役立つだろう。最後に人間が乗れる二足歩行ロボットが登場するが、動きが鈍い。トヨタ館はやっぱりイマイチだった。

みんなが一番観たがっていた三井東芝館に並ぶ。120分待ち。退屈なので周りの人々を観察して過ごす。この万博には高揚感みたいなものがあまり無くて良い。一応非日常的イベントのはずだが、みんなわりと淡々と楽しんでいる感じがする。環境保護がテーマ(だったっけ?)だから、会場のゴミ箱も細かく分別するようになっているし、展示内容も「このままでは地球は酷いことになります」みたいな話が多い。昔と違って「科学技術&経済成長万歳」的に脳天気になれない雰囲気がある。僕はもともと愛知万博には興味がなかったのだが、この中途半端な感じが結構気に入った。

いよいよパビリオンの入り口まで案内されたところで娘がトイレに行きたいと言い出す。案内係のお姉さんが関係者用のトイレに連れて行ってくれて事無きを得る。16人が一組となって建物の中に入り、水色の制服を着た可愛いお姉さんから説明を受けた後、穴の開いた箱の中に顔を突っ込む。デジカメ7台で自分の顔を撮影し、小さい映画館みたいな部屋に移動してCGのSF映画を観ると、自分の顔をしたキャラクターが登場して加山雄三と共演するのである。家族が次々に登場するが、CG化した顔が面白いので笑えた。

ひととおりいろんなところを回って観たいものは観た、ということで家族みんなが納得し、あとは適当にぶらぶらすることになる。サクランボソフトを探しに、こいの池まで歩く。途中の売店で娘にキッコロとモリゾーを買う。こいの池に面した日本広場の屋台で山形サクランボ・ソフトクリームを発見し、買って食べる。たしかにうまい。

奥さんの友人がアフリカ関係のパビリオンで働いているらしいので、アフリカ共同館に行ってみる。奥さんが友人のことを案内係の日本人に尋ねてみるが、知らないと言われる。ネクタイを締めたアフリカ青年が椅子に座って太鼓を叩いているのを近くて見ていたら、息子が手招きされる。息子が太鼓の叩き方を教わって青年と一緒に叩く。楽しそうだった。

娘が疲れたというので、外のベンチで休む。その間に奥さんと息子はエジプト館を見に行く。結構人気が有り、5分待ちくらいの行列ができていた。面白かったとのこと。

コモン3に移動。ドイツ館が空いていたら入ろうかと思ったが50分待ちなのでパス。スペイン館とイタリア館の間を歩く。スペイン館の外壁のデザインは赤白橙黒の蜂の巣模様で印象的。娘がまたトイレに行き、戻ってきたら首から下げていたモリゾーが無くなっている。トイレに忘れてきたという。奥さんがトイレに並んでいる列の先頭の人に頼んでモリゾーを取りに入らせてもらう。

夕方になり、もう何かを見て回る元気も無くなってきたので、北ゲートに向かってグローバル・ループ(デッキ)を歩く。何か乗り物に乗りたかったが、乗り物はみんなループを時計方向に走っていて、我々の進む方向とは逆なのだった。


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